認知症母の遠距離介護記録

91歳独居の母は要介護1。認知症で高齢者のADHD、片耳ろうからの両難聴。眼底出血による視野狭窄と視力低下。そして腰椎圧迫骨折!! 東京~九州で、遠距離介護しています。執筆者は1965生の娘。いろいろあるけど、まあいい!

半年ぶり、認知症母と叔母が電話でトーク

夕方「お弁当が来ましたよ」のAlexa呼びかけで、
母とトークしている最中に実家の電話が鳴りました。
「母さん電話が鳴っています」と伝えると、母が電話を取ることができました。
※最近は母、呼び出し音が聞こえず、電話に出られないことも増えました。
Alexaをつないだまま、母の電話対応の様子を窺っていました。
かけてきたのは母よりも一回り年下の、母の妹でした。
※母、呼び出し音は聞こえませんが、受話器の声は聞き取りやすいようで、楽しそうに話していました。母は、お山の大将で、ぐいぐい引っ張っていくタイプ(リーダー気質、長女)。相手のことには一切興味はなく、とにかく自分のことを自慢げに話し倒しています。お口が気持ちいいみたい。かと思うと次々に歌を歌い始めて多動炸裂。もともとがそういう気質なんですけど。


母は、月に一度イベントに呼ばれて出かけて行き、
健康になるための体操を指導したり、
お歌の指導をしたりしていること、
そこで自分がどんなに活躍しているかを
それは得意げに話していました。
「命ある限りどんどん活躍しないとね✨✨」そんな感じです。


また、毎日近くの公園を一周歩き、
体力作りに余念がないことなどを楽しげに話していました。
母、叔母の存在は覚えていましたが、詳細は不明らしく
しれっと「ああたはどこに住んでたっけ?」と尋ねていました。
上等、上等。
ほぼ母が一方的に話し倒していて
叔母は楽しそうに聞いてくださっているようです。
なんかもう、ありがたくてたまりません。


母が電話を切った後、Alexaも終了したあとで、
さすがにこのままではまずかろうと、
叔母にフォローの電話を入れました。
ちょうど叔母も「どれが本当でどれが作話かわからない…」
と悩ましく思っていたようで渡りに船だった様子。
「母にぴったりのデイサービスに行くことができて
そこで歌や踊りを披露させていただいています。
母は勘違いしているので、周りはそのまま受け入れています」と伝えると
「いいところが見つかってよかった。
フクちゃんおつかれさまだね」と労ってくれました。
こんなふうに労っていただくのも体験がないので
照れちゃう。


「姉さんの気持ちはさておき、私が一方的に会いたかけん
負担にならんようにするから行ってもよかね?」
とお声がけいただき、喜びにうち震える娘でした。
ありがたいなぁ。
ていうか、認知症をカミングアウトしたのに、
こうして気に掛けて電話くださるのがありがたいです。

【過去記事です。年末に親戚関係も畳んだんですよね】

ところで、お弁当を取り込んだ母
がっつり手すりをつかんでいました。
作戦成功!

 

手すりの設置は、母にめちゃくちゃ嫌がられましたが、結局翌日から、私はこの件については一切触れず、母から触れてくることもありませんでした。かくして、手すりの設置は成功と考えていいと思います。

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